c60J
2.エネルギー関連材料の開発研究
融合材料部メソスコピック材料研究室では当所セラミック応用部との共同研究で、炭素の篭状分子(フラーレン)を用いた新しい水素貯蔵技術の開発を行っている。C60に代表されるフラーレンは分子内に多くの不飽和結合を持っており、それらへの付加反応により水素を貯蔵できると考えられる。
下図は高圧水素でニッケル触媒を用いることによりC60に水素が付加し、C60H36という水素化フラーレンとを示している。生成した水素化フラーレンは加熱によって水素を放出し、C60に戻ることも確認されている。
従来、水素の貯蔵は金属への吸蔵を利用した材料の開発がなされてきたが、そのコスト、重量などに問題が指摘されている。フラーレンを利用した水素貯蔵はコスト、重量比の面で金属材料を凌ぐとも考えられ、今後の進展が期待されている。